2025.1.15 | ホームページをリニューアルしました。工房の「今」をお伝えしてゆきます 何かお尋ねになりたいことがございましたら、お問い合わせフォームからどうぞ |
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しかし現状では、ほとんどがパルプ材として消費されています。そんな白樺を、多種多様な樹種の中からの単なる一つの選択肢と考えるのではなく、身近で豊富で持続可能で、多様な恵みを与えてくれる資源として再評価し、産業として文化として地域の生活に根付くことを目指します。
そして、森林や林業の現場から、森林の恵みをお客様に伝える現場までを結び付けることにより、地域による多様なシラカバ関連の6次産業化を目指します。

お客さまと森に分け入り、使う白樺選びから。
その一本から始まる家具づくり。
そんな「森のツアー」から北海道のシラカバを感じてほしい。
Retakkar(レタッカ)は、
お客様とご一緒に「森から始める」家具づくりのご提案です。



都市の喧騒から離れ、自然と向き合いながらじっくりと、確かなものづくりに取りくみたい。
そんな思いから私たちはこの山里に移り住み、工房を設立しました。
北海道の四季はそのどれもが素敵です。とりわけ、私たちは冬の大地が大好きです。冷え込んだ真冬の丘。霧氷に包まれた林の樹々や、遠くに望む白一色の大雪山の森の樹々。その凛としたたたずまいは、何度見ても、又いつまで見ても飽きることがありません。
樹凛工房の「凛」には、冬の大地の凛とした佇まいを内包したような製品を作っていきたい、という思いを込めています。そして、木ではなく「樹」を用いたのは、木という素材を単に材料としてではなく立ち木の状態から、つまりは森から見て考えていきたい、という思いから。
樹凛工房の家具づくりは、一人の職人が一品一品ていねいに組み上げていきます。時間も労力もかかり、当然価格では大きなメーカーで大量に生産される製品には太刀打ちできません。また、世界中には精錬されたデザイナーズブランドの家具も沢山あります。そのようななかで、私たちのような小さな工房がつくり続ける意義とはなにか・・・。
人の体格や生活スタイルは千差万別、その仕草ひとつとってもひとりひとりにクセがあります。そのちょっとした違い、個性をわずかな寸法の違いやカタチの違いに反映させることでお客様にとってしっくりと馴染む、気持ちよくご使用頂ける製品ができあがるのです。製品の企画・デザインから製作、納品まで一人で完結するビジネススタイルにより、このような個々のお客様の生活スタイルやご要望にこと細かに対応できるサービスをご提供できます。また、お客様に対する責任も明確です。
常にお客様と製作者、お互いの顔が見えるこのようなお取引きは樹凛工房が設立時より心がけていることであり、これこそ私たち小さな工房がつくり続ける意義ではないかと思うのです。
生活を豊かにする道具としての機能美を追求しながらも、スマートで凛とした、でもあたたかい・・・私たちは、そんな北の大地を思い浮かべるようなものづくりを目指しています。
北海道美瑛町、大雪山麓の山里が樹凛工房のふるさとです。そこから生まれる家具のこと、日々の営みを少しでも皆様にお伝えしたくてこのサイトを作りました。一生付き合える自分だけのものをお探しの方、ぜひお気軽にお問い合わせください。

杉達 浩昭
設計事務所勤務の後
道産材を中心に、
無垢の木を使っています。
樹凛工房オリジナル製品に使用する樹種はナラ・タモ・サクラ・ウォルナットの4種類です。木には広葉樹と針葉樹がありますが、この4種はいずれも広葉樹で、家具材として適した材料です。道産材を中心に、北洋材(ロシア)・北米材(アメリカ)を、その時々の木材市場の状況に合わせて併用しています。「無垢材の家具」と「フラッシュの家具」。この2つはよく比較して語られます。一般的に、前者は木の質感を生かした高級品、後者は合板を使った安価品、というイメージがあるようです。しかし、名作といわれる作品や価値あるアンティーク製品にもフラッシュの家具は多く見受けられます。家具材としての無垢材と合板にはそれぞれ長所と短所があります。どちらが良い悪いというものではありません。樹凛工房では、家具の製作に一部の部材を除き無垢材を使用しています。その性質上合板を使用した方が良い部材、また、デザイン上の制約でフラッシュを用いないと制作できない場合もあります。その都度適材適所で、と考えます。ただ、無垢材で作られた家具の持つその質感・温かみはフラッシュの家具にはないものです。また、私個人としてもやはり無垢材で製作された家具が好きですし、そういった意味からも無垢材の可能性を追求していきたいと思っています。
昔ながらの「ほぞ組み」で、
一品一品丁寧につくります。
無垢材の特徴にその伸縮性があります。これは製作上、無垢材の短所と位置づけられます。ただ、これは材、または家具となった木が呼吸をし、生き続けている証でもあります。この伸縮を抑え込むような作り方をすると、製品になってからのトラブルの原因ともなります。思った以上に木が動く力は強いようです。当工房では、「ほぞ組」を用いた家具づくりをしています。また、ダイニングテーブルの天板裏面に取り付ける「そり止め」という部材がありますが、これは天板が伸縮する動きを邪魔せずにその反りを防止するためのものです。その納まりには「吸付蟻桟」という仕口を用います。共に無垢材の加工に適した、材が動く力をうまく逃がすための工法です。これらの加工は大部分を機械加工しますが、製作する製品はほとんどが一品、もしくは数台で進めます。その先にあるお客様の顔を思い浮かべながら、確かで丁寧なものづくりを日々心がけています。
植物が主原料の
「自然系オイル」で仕上げます。
木製品の塗装にはウレタン塗装やラッカー塗装、オイルフィニッシュなどがあり、その工法は多岐にわたります。また、それぞれに一長一短があります。ここでもよく比較されるのが「ウレタン塗装」と「オイルフィニッシュ」です。かねてより、また現在でも多く用いられているのはウレタン塗装で、その塗膜物性は強く耐水性・耐汚染性にすぐれています。反面、溶剤の使用等による環境負荷が大きい、木の質感が失われる、表面に形成された塗膜が剥がれると見るに堪えない・・・など。また、そうなったときのメンテナンスは個人では不可能です。一方のオイルフィニッシュは刷毛塗りできるため塗装用の設備が必要なく、施工も容易です。また近年、エコという観点から環境負荷の小さい、天然植物油が主成分のオイル(自然塗料)を用いた塗装が多くみられます。オイルフィニッシュは塗膜を形成せず、木材に浸透して保護します。仕上がりは自然で木の風合いを損ねません。だた、塗膜物性は非常に弱く、耐水性・対汚染性に問題があります。経年変化による木の味わいを醸し出すにはメンテナンス等にそれなり労力を要します。樹凛工房では、塗装に「二液型ウレタンオイル(自然系塗料)」によるオイルフィニッシュを用いています。天然植物が主成分ですが、ポリウレタン樹脂を配合することで塗膜物性を向上させたものです。様々なオイルフィニッシュを試してみた結果、現在の工法に落ち着きました。ちなみに、自然素材にこだわったお客様には自然塗料にて塗装も行っています。お気軽にご相談ください。


ショールームへお越しください。
樹凛工房では、工房に隣接している自宅の一部をリフォームし、小さなショールームとして開放しています。写真では伝わりにくい無垢の木のぬくもり、質感を感じていただけたら・・と思います。皆様のお越しをお待ちしております。
なお、二人で運営している小さな工房のため、営業時間内でも納品・打ち合わせ等で不在の時がございます。
見学ご希望の方は、事前にご連絡下さいますと幸いです。
●ショールーム営業時間/10:00〜16:00
●工房業務時間/ 8:00〜17:00
●定休日:不定休(お電話にてご連絡いただけますと幸いです)


